「我が家のお稲荷さま。」(電撃文庫)感想など

 さて、以前予告していた「我が家のお稲荷さま。」 (柴村仁:電撃文庫)の感想などを書かせていただきます。

 本書の概要はコチラから

 現在7巻まで。7巻は短編集です。恐らくまだ続きます。

 まずは一言。
 「ほのぼの系」です。
 一応アクションもありますが、それでもほのぼの系です。とにかくコノ本には、根っからの悪人が登場しません。多少黒くてもみんなそれなりに「いい人」なのです。

 水気を司る司祭、三槌家の末裔である昇(高校生)&透(小学生)の「高上兄弟」(←何かどっかのマジシャン兄弟と似た名前だな…。)と狐の妖怪で三槌家の守り神「天狐空幻」(愛称:クー(←命名:透))という2名の男子&性別不詳(どちらにでも変身できるが、女の方が都合がいいことがわかり、女性に変身していることが多い)の誰が「主役」かよく分からないぐらい、本当に人物を平等に生かしているストーリー展開です。
 核心に迫ると「2人の世界に入ったために、だんだん周辺の人物が消えてゆく」という明らかに現実離れした(いや、そもそもフィクションなのだが)ストーリーが結構あるギャルゲやラノベにあって、本書はたくさんの登場人物(含:神様&妖怪)が本当にその場にその街にいるような感覚で楽しませてくれます。

 その街といえば、物語の舞台になっている鈴ノ瀬地区や赤城地区の描写が、今、大都会じゃなかなかお目にかかれない「一昔前の日本の風景」あるいは「いかにも地方都市」なんですよ。ちゃんとご近所のコミュニティも残っているし、神社があって、お祭りがあって…いいですねぇ。こういうシチュエーションでないと、神様や妖怪が人間と共に住まうという雰囲気じゃないですもんね。やっぱり神様や妖怪の住まう街というと、宮崎アニメのトトロ…までではないものの、それに近い雰囲気が思い浮かびます。

 また、この街に登場する神様やら妖怪やらが人間臭い(?)のです。
 鈴ノ瀬の土地神・恵比寿はコンビニのオーナー。金にがめついのですが、どこか憎めない。
 拝一刀、大五郎の「霊狐親子」。昇が通う赤城高校の学務員。大五郎ファン急増中。
 恵比寿が管理している神社の狛犬、光牙&影牙(こうが&えいが) 。食い物に弱く、昇が作ったチャーハンをがっつき、それをネタに働かされるというような、どちらかというとコメディ担当。
…というレギュラー陣を含め、個性的な「人でない人」がたくさん登場します。

 で、コノ手の本には付き物の美少女(美女)。
 クーちゃんの美女バージョン。これは鼻血モノです。本書ではほとんど「コスプレイヤー」化しています。
 三槌家の護り女・コウ。巫女装束です。天然です。家事は下手です。でも実はアチラの「能力」はすごいんです。本人は無意識なのでしょうが、昇に嫌われまいとしています。
 赤城高校女子バトミントン部、佐倉美咲。それとなく昇にアタックしているのですが、鈍感な昇に苦労しっぱなしです。何となくいじらしいです。
 赤城高校が誇る美少女アイドル、宮部紅葉。ある事件をきっかけに昇が気になり、美咲のライバルに。
 コウ以下の3人の、昇を巡る「恋のさや当て」も気になるところです。


 最後にまとめると…
 亡き母の「血筋」か、少し天然が入っているが家事万能でしっかり者の兄・昇、かなり天然で心優しく好奇心旺盛な弟・透、数百年間も封じ込められていた割に現代生活に対する順応性がとても高く、これまた好奇心旺盛なクー、スーパー天然生真面目な三槌家の護り女コウの「高上一家」(←一応お父さんもいるよ!)と愉快な仲間達が織りなすほのぼのストーリー…とまとめるとわかりやすいですね。ホント、そんな感じなのです。
 この雰囲気をきちんと文章にまとめることができないもどかしさがあります。それぐらいいい雰囲気なのです。

 ほのぼのとしたい人、癒されたい人、ケモノ耳に萌える人、天然系や巫女装束に萌える人にオススメです。
 
 追伸:4月からアニメ放送スタートだそうです(独立U系)。残念ながら、我が家では見ることができません。早くAT-Xに流しておくれ。

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