空ろの箱と零のマリア3(電撃文庫) 感想

◎ 命を賭けたゲームの緊張感

 「お前、“O”と関わっているだろ?」クラスメイト・大嶺醍哉が、主人公・星野一輝に向かって発したその言葉は、新たな“箱”への入り口だった。気づけば一輝は音無麻理亜と共に、“騙し合い”のゲーム『王降ろしの国』のプレイングルームにいた。
 中世風の職業に就き、面談を介し行われるそのゲームの勝利条件は、他プレイヤーを殺して生き残ること。つまりこれは、“殺し合い”にまみれた狂気のゲーム。“箱”に願い、この空間を作り上げた“所有者”の正体とは…?緊迫の第三巻。

 一輝とマリアを含めた6人の男女が、『王降ろしの国』をプレイするというのがこの巻の大半です。
 それぞれ王、王子、影武者、騎士、魔法使い、革命家に指名され、勝利条件をクリアした者が勝利するというルール。しかし、勝利条件をクリアするためには、他のプレイヤーを殺し、生き残らなければならない…。
 王以下のプレイヤーの関係は、単純に言えばジャンケンの関係です。そして、誰がどの職業なのか、誰と組むのかなどを面談を介して探りながらゲームを進めていくわけです。

 これらの腹の探り合いを活字で読むわけですから、いきおい論理、推理が先行するので、読者が理解するには頭を使わなければなりません。それに加えて、そもそも箱の所有者は誰か…という命題が加わり、かなりの緊張感が感じられます。

 ゲーム中、一輝のトラウマやマリアの弱点などが垣間見え、お互いがお互いを護る…と心に決めて難題に立ち向かっていく様は、何となくうらやましいです。

 命を賭けたこのゲーム、一輝とマリアは生き残ることが出来るのか…。

 論理的な小説が好きな方、推理ゲームが好きな方にはオススメですが、文字通りライトなノベルが好きな方にはあまりオススメできません。
 また、この『王降ろしの国』編はこの巻では完結しませんでしたので、購入される際は次巻とセットでの購入をお勧めします。

 評価は文句なしの★5つです。



空ろの箱と零のマリア〈3〉 (電撃文庫)
アスキーメディアワークス
御影 瑛路

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