マリッジロワイヤル (電撃文庫)  感想

※注 いろいろ調べるうちにわかったことが多く、UP後、かなり改稿しました。

◎ 12人の花嫁候補といちゃラブ嫁探し

 俺の名前は新城司。いや、今は日乃本司というらしい。ごくごく平凡な学生のはずだった俺が、突如現れた美人メイド姉妹に拉致された先は南国の島。超巨大財閥・日乃本財閥の御曹司だと告げられた俺の前にずらりと並んだ12人の女の子は…俺の花嫁候補!?
 12都道府県の代表だという花嫁候補たちは、幼なじみに妹、ツンデレ、深窓の令嬢、初恋の人に男性恐怖症の女の子etc.…これから俺の花嫁を決めるバトル「マリッジロワイヤル」が始まるんだとか。本当に俺はこの中の誰かと結婚しちゃうのか…。
 Navel×電撃G’sマガジンのコラボ企画。

 12人の嫁候補。これを妹に変換すれば「シスター・プリンセス」(12人の妹)だったり「Baby Princess」(こちらは19人の姉妹!)だったりするわけですが、いずれも電撃G’sマガジンの読者参加企画だったヤツなんだってことを初めて知りました。
 まあ、よくあるギャルゲーのネタですし、ヒロイン達の特徴もどれかは読者の趣味にヒットするようにできているテンプレの集まりな訳です。そんな多数のヒロインというところに何となくノスタルジーを感じて、そして何と言っても西又葵、鈴平ひろという2大絵師によるキャラ絵に興味があって購入しました。元ギャルゲーファンとしてはこれも一種のノスタルジーですな…。

 1冊目のヒロインは、福岡県代表ファザコンツンデレ少女・朝倉美弥子のターンです。俗に言う典型的なツンデレですので、テンプレをテンプレとしてそれなりに楽しめる向きには問題なく楽しめる…といった感じでした。バトルと言っても、明らかにハーレムいちゃラブ展開です。それを上手くまとめようにも、ヒロインの人数が多すぎて誰が誰やら分からなくなって意識が拡散してしまうことが玉に瑕です。

 いやぁ、ここツッコんじゃいけないところでしょうけど、都道府県代表って、普通47都道府県ですよねぇ。なのに何故12人??
 都道府県予選に加えてブロック予選もしたのでしょうか。そうなれば普通、近畿代表とかそんな言い回しになると思うんですけど、まあそこはラノベですからね。
 そういえば何か昔ありましたね、ヒロインを訪ねて日本各地を旅する主人公のゲーム(センチメンタルグラフティ)。

…で、かなり昔の話なので、改めて「センチメンタルグラフティ」をWikiで調べたら、なんと、これもG’sマガジンとの連動企画をやっていたんですね。
…って、やっぱり12人のヒロインだったわ、これも。何か12人にこだわりでもあるのだろうか。
 ちなみに、「センチメンタルグラフティ」の主人公・田中一郎君は、次作「2」では最初から交通事故で死んだ設定にされるという不幸な人なのです。その当時、それをみて「なんだそりゃ?いくら何でもあんまりじゃねーの?」と思ったことを記憶しています。

 それはさておき、マルチエンディングのゲームが元ネタで、おまけに12人のヒロインなんて「オチ」はどうするんでしょうか?…と普通に気になるところですが、1冊目のストーリーから予測すると、1人1冊=12冊刊行した末に幼なじみの湊に決めた!みたいなエンドなんだろうなと想像してしまう流れ方です。結局誰か1人に決めるとしても、最初からそれを匂わせるのはイマイチ面白くないですね。ワクドキ感が薄れてしまいます。
…というかコレ、12冊もつのだろうか。
 「Baby Princess」も最後はヒカルかなぁ…と思うのですが、1人に絞らず姉妹達との日常がしっかり描かれているのでそこそこ楽しめているのです。さすが多人数の書き分けに慣れている公野櫻子さんというところですか。

 そういう意味では、本作は少々使い古された手法だなぁ…と感じています。まあ古くさい手法が絶対悪いというわけではないのですが、飽きさせずに読ませるにはそれなりの工夫が必要ではないでしょうか。
 古くさいと言えば、ヒロインのネーミングセンスも、ふた昔前ぐらいのギャルゲの匂いがプンプンしてます。

 イラストは、確かに表紙とカラー口絵は期待通りですが、文中の挿絵は違う方が書いています。うーん、コレは期待はずれです。絵師買いしようとしている人は注意が必要です。

 とまあここまで批判が多い感想になってしましたが、1冊目を読む限りではコラボ企画にしては(だからこそ?)目新しいものが無く、あまり先が期待できません。ゲームやコミック版「マリロワ」のファンブックという位置づけで読む人、あるいはキャラ萌えだけでご飯が3杯食べられる人以外には「様子見」が妥当な気がします。
 よって、★3つとします。


マリッジロワイヤル (電撃文庫)
アスキーメディアワークス
日富美 信吾

ユーザレビュー:
様子を見た方が無難1 ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック