ココロコネクト カコランダム (ファミ通文庫) 感想

◎ 今、自分を見つめる時間ってどれぐらいあるだろうか?

 冬休みを直前に控えた終業式。太一に、謎の影が忍び寄る。
 文研部のメンバーは、ある謎の文字を見つける。「稲葉・永瀬・青木・桐山」、そして「12時~17時」。誰が書いたのか、その意図すらも分からず首を捻る5人は、12時に信じられない光景を目にする。子供に戻ってしまった伊織と唯、二人は身体と精神がともに幼くなっていて……!?
 17時にピタリと止まる奇妙な条件、いつまで経っても姿を現さない<ふうせんかずら>、さらに唯一現象が起こらない太一は、とある秘密を心に秘めたまま…。
 愛と青春の五角形コメディ、大波乱の第三巻!

 まず始めに、上記はamazon記載のあらすじを実際の内容に近づけています。

 このシリーズは、途中の突っ込みを入れずに一気に読み進めてしまうシリーズの一つです。今回も、途中の疑問はほとんど無く、続きが気になって一気に読めました。

 今、自分を見つめる時間って、どれぐらいあるでしょうか。私は生活に忙しくてあまりありません。ましてや過去のことなんて…。
 1巻目は「人格入れ替わり」、2巻目は「欲望解放」。
 確かにいきなり自分の身に起こるとびっくりしますが、実は人間誰しも一度は密かに願っていることだったりしませんか?
 今回、彼らは、「時間退行」することによって過去のトラウマを鮮明に思い出すことになります。「時間退行」こそ、人間誰しも一度は願うことですよね。「あのときに戻れたら」って。

 毎回、太一を中心とした「文研部」メンバーが自ら解決するのですが、前2巻が太一の「自己犠牲」が中心だったのに、3巻では唯、青木、永瀬がそれぞれのトラウマをそれぞれがきっかけを掴んで解決するところが、彼らの成長の証と言っていいでしょう。というわけで、太一と稲葉は大きな出番なし。

 また、今回は登場人物も多彩で、その時々に合わせてうまく配置されていました。

 ただ、「人格入れ替わり」「欲望解放」「時間退行」と変わっただけで、どの巻も話も根っこは結局彼らの「トラウマ解決」であって、かつそれがだんだんディープになっていっただけに思えました。
 今回、いつもと違う<ふうせんかずら>の登場ということで多少目先が変わったように思えますが、次の巻もあるのならば、そろそろ中心となる視点(具体的に言えばトラウマ解決でない何か)が変わらないとマンネリ化する恐れがありますね。

 この巻限りでは★5つです。


ココロコネクト カコランダム (ファミ通文庫)
エンターブレイン
庵田 定夏

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