ミスマルカ興国物語VIII (角川スニーカー文庫) 感想

 明日から大学入試センター試験ですね。近畿地方は大荒れの天気予想ですが、これまでの成果が100%発揮できるよう祈っております。

 さて、早速標題作の感想など。


◎ 第二部スタート

 前巻で祖国を占領され、父王が殺され、自身もとらわれの身となったマヒロ王子。
 そして「敗北」から1年。帝国領となったミスマルカの統括官として、マヒロは日々を過ごしていた。民の安寧のため、帝国の命令に淡々と従うその姿に、かつての快活さや精彩はなく、念願のマヒロを手に入れた帝国の三番姫ルナスも肩すかしを感じていた。そんな時、中原領でいまだ反旗を翻し、篭城戦が展開されているペルーナ城攻略の指令が下される。はたしてその狙いとは?そしてマヒロはいかに動くのか…。

 第二部開幕です。
 おおざっぱに言うと、マヒロ復活編です。

 とにかく、前半のマヒロはこれまでのマヒロらしくありません。
 その「らしくなさ」は、第一部のマヒロの行動力の源が、良くも悪くも「父王」であったと思われます。

 その父王を亡くし、一種の燃え尽き症候群となったマヒロは、後半のペルーナ城攻略で復活します。ペルーナ城攻略によって、「命を賭ける」という本当の意味を身をもって知ったマヒロですが、復活の原動力が、奇しくもマヒロが好まないはずの「戦争」だとは皮肉であると言えましょう。

 しかし、1年もの間、マヒロを見捨てず、彼の復活を願ったルナスの思い入れは「愛」としか言いようがありませね。

 そのペルーナ城で「敵方」として待っていたのが、かつての仲間達。
 敵味方が入れ替わったために、これまで「仲間のマヒロ」という視点から「敵のマヒロ」という視点で見ることとなった仲間達(逆に、帝国軍としては「敵のマヒロ」から「仲間のマヒロ」という視点となるわけですが…)の複雑な思いと、一緒に行動していた頃よりも少しずつ変わっていった自分たちに気付くというシーンが、「第一部とは違うんだ」ということを読者にアピールしてきます。

 それでも、個人的には今後、「流浪の姫」となったパリエルがマヒロにどう絡んでくるのかが楽しみです。
 デレたルナスも良いけれど、やっぱりパリエルがいないと寂しい!

 評価は★5つです。



ミスマルカ興国物語 VIII (角川スニーカー文庫)
角川書店(角川グループパブリッシング)
2010-12-28
林 トモアキ

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