ライトノベルの楽しい書き方 5 (GA文庫) 感想

◎ ついに「作品世界」が登場

 クリスマスパーティが近づく中、剣と八雲は、あまりに互いの趣味が異なるので相手に何をプレゼントすればいいか悩み中。それは、ゆうなや多々湖、清麿、涼牙といった面々も同じこと。刻々と迫るクリスマスを前にして追い詰められた剣の気持ちは、彼女の描くライトノベルの世界にまで影響し始め…。

 剣と八雲は、お互いがお互いを思って未知のジャンル(くらげとフィギュア)に挑戦し、それがすれ違いの元となるという、見ていて何ともいじらしいカップルを演じています。それと平行して、多々湖&清麿、ゆうなと涼牙も、クリスマスに向けてあれこれ考えるのですが、いかんせん主人公ペアのドタバタが大きい故に結局ソッチに目を向けざるを得なくなるという、いい人達なんだか気の毒な人達なんだかよくわからないことになっています。

 この作品は、ここのところ、ケンカ→すれちがい→剣スランプ→八雲奮闘→周囲の介入→仲直り…というテンプレにその時々の要素を入れ替えることにより、水戸○門ばりの王道パターンを形成しているような気がします。まあ、水○黄門はそれでもクライマックスを楽しみに見ている人が多いのですからそれはそれで問題無いと思いますよ。

 そしてついに、美桜先生(=剣)が書くラノベの中の人が動き出します。このパートはそこそこの分量があり、これはこれで一種のカンフル剤(…というよりも劇薬っぽいですけど)として変化を与えたので面白かったのですが、その分、お茄子&ふとしの「二次元彼女もち」ペアが活躍するものの、これまでの過程で増えてきた主人公ペア以外の登場人物達の動きに割く紙面が減ったような気がして残念です。
 今後、もしこれがパターンの一つに入ってくるとなると、主人公ペア&ゆうなとキャラがかぶっているだけに却ってこの作品自体の奥行きが無くなるような気がします、個人的には。

 さて、八雲はいつ限定解除彼氏となるのか。剣はいつ自分の気持ちに素直になるのか。ゆうなと涼牙に新たな展開があるのか…興味は尽きないですね。

 しかし…
 剣がだんだんウザい女になってきているような気がしなくもない…。
 この手の「俺様ツンデレ」に妄想(おまけにネガティヴ妄想の方が多い)まで実装した女は、その他によっぽど良いところがない限り、手がかかり過ぎてマジで面倒くさいです。もし私の彼女(候補)だったとしたら、気力が持ちませんよ。(←経験者は語る)
 その点、八雲は本当に仏様のようなヤツなのかはたまた若いから付いていけるのか…。

 それはともかく、評価は何だかんだ言って安定の★4つです。



ライトノベルの楽しい書き方 5 (GA文庫)
ソフトバンククリエイティブ
本田 透

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ついに作品世界が登場 ...
シニシズムアニメイト ...
今回は書き方が違って ...
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