空色パンデミック2(ファミ通文庫) 感想

◎ 中二病ストーリー第2弾

 結衣さんの「劇場型」発作の日以来、僕は確信を持てずにいた。僕の彼女への好意も、彼女の空想の産物なのかもしれない―。そんなある日、教室で今井さんという子に突然声をかけられた。「あなたに話がある。私の名はブーケ・ザ・ボマー」新手の空想病患者?もう本当に勘弁してほしい。だが彼女がもたらした世界改変をめぐる真実に僕は驚愕する。そして再び世界の命運を賭けた戦いが始まった!
 狂騒と純真の「ボーイ、ミーツ、空想少女」第2巻。

 前巻で完結したはずだった「劇場型」発作による騒動は、まだ完結していなかったようです。
 今回は、要するにその続き(主人公は途中まで自覚していなかったが…)です。

 主人公・仲西景が前巻で経験したことは、冷静になってみればどこまでが現実でどこまでが空想なのかわからず、結衣との関係も実は空想の産物ではないか、翻って自分の存在自体もあやふやなものに感じてしまいます。

 彼がそんな悩みを抱えてダークになる暇を与えないがごとく、新たな問題が浮上します。

 そうして彼は再び戦いに巻き込まれていくのですが、この物語は空想病の物語なので、どれだけ派手に立ち回っても、芝居に失敗しない限り結局日常エンド(??)を迎えることが目に見えているところがミソです。
 某サイトでも、前巻と比較してオチがどうのという意見がたくさんありますが、そういう物語なので致し方ないような気がしますがそれが許せないのですかそうですか。
 まあ、確かに中二病…じゃなくて「空想病」由来のバトルファンタジーストーリーとして読めば、水戸黄門並みの予定調和といえるのですが、逆にそれだけの作品であったならば、この作品自体が単なる「中二病の素」になるだけではないでしょうか。

 私としては「空想病」にまつわるバトル云々よりも、景、結衣、晴ほか周囲の人物を含めたそれぞれの表の表情と裏の思いの「交錯」がうまく書かれていて、今後もそちら方面で楽しみな本だと感じました。
 個人的には、やはり青井晴の今後が気になります。

 評価は、前回は新人レートで★5つでしたが、今回は普通のレートで★4つとします。ただ、作品の質が悪くなったとかそういう意味ではありません。締め方が難しそうな本作品のこれからの展開が楽しみです。

 ところで、この作品はまだ続きます。
 太陽が西から昇り、桜が10月に咲く間は…。
 

空色パンデミック2 (ファミ通文庫)
エンターブレイン
本田 誠

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