ぼくこい (角川スニーカー文庫) 感想

◎ 表紙絵とは全く印象の違う「薄暗い話」

 学校が終わればいつも向かうのは有馬の家。そこはアニメとゲームと漫画に溢れた、ボクたち奥手な男子4人組の楽園。だが有馬のお姉ちゃんが、「夏休みまでに彼女ができなかったら、部屋を出て行け!」と宣言してきた。えぇ―!?彼女欲しくないし。作り方なんて知らないし。その日からボクらの“彼女作り”が始まった!クラスで部活で河原にて、ときめく女の子を探し続ける。果たしてボクたちに彼女ができ、楽園を守れるのか。

…というあらすじをコピーしたものの、読後感はここから感じる雰囲気とはちょっと違いました。
 高校時代の恋愛の甘酸っぱさとか、失恋のむなしさとかそんなことが表現されていて、最後には「恋愛って良いよね」的なシメになっているのですが、一般的なライトノベル的甘々ストーリーとは一線を画する「素っ気なさ」というか醒めた目線というものを感じてしまいました。

 まず登場人物の男子4人組にしてもアドバイザーのウメさんにしても、今ひとつ人間味が薄く、そもそもオタクという設定なので恋愛に関して斜に構えているというところを割り引いたとしても、この人達から恋愛のワクワクドキドキ感が感じられませんでした。
 対する女性陣にしても、有馬姉はさておき、雪絵にしてもマキノにしても、何となくオチが見えるような人物設定なので、結末を見ても意外性がないというか「ああ、やっぱりね」という感想しか抱けませんでした。

 とにかく、恋愛を題材にしている割には明るさが無く、有り体に言うと、夕方のような薄暗い話という表現が私的にピタリとハマりました。

 楽しい恋バナとかラブコメを期待している人にとっては、肩すかしを食らうようなそんな作品に思えます。

 本作の作者はクセのある作者だそうで、固定客が付いているようですが、残念ながらオッチャンには今ひとつ面白みが感じられず、評価は★3つです。


ぼくこい (角川スニーカー文庫)
角川書店(角川グループパブリッシング)
森橋 ビンゴ

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