俺の妹がこんなに可愛いわけがない7(電撃文庫) 感想

◎ 恋愛面での展開が激しい今巻

 テレビアニメもスタートし、いつの間にか人気シリーズとなったこの作品。
 1巻初版からのファンとしてはうれしいやら寂しいやら…。

 いきなり桐乃と京介のデートシーンからスタートし、ある意味ラブコメらしい恋のさや当てがメインの今巻。
 一応、兄と妹の微妙な関係をメインにして、オタク仲間達との部活や夏コミの話を挿入しながら、最終的には京介を巡って「桐乃VS黒猫」の構図が鮮明化したような気がします。

 ネット上でも言われていますが、地味子こと麻奈実の扱いがとっても軽かったのが印象的です。このシリーズの序盤は麻奈実と京介の関係がとても良好に見え、いつ付き合うのか…ということが何となく気になっていました。
 しかし、冒頭のデートシーンで、麻奈実と黒猫に見られてしまうというアクシデントが書かれていましたが、この2人こそ京介の、日常の変化を望まなかった「昔」とオタクの世界を知り昔に戻れなくなった「今」を暗喩するかのようなシーンだと思います。そういう意味で、「昔の女」麻奈実はいつの間にか隅に追いやられてしまい、今巻のラストシーンに象徴される京介の「今」…黒猫との関係がクローズアップされるということなのでしょう。

 また、今巻では、京介による登場女性たちの「現在評」がちりばめられています。これを見ると、京介視点での彼女たちの「遠近」が明らかです。なので、今後のラブ方面での進行は、前述の「桐乃VS黒猫」に絞られたかなというのが見えてきます。
 ただ、至って常識的な京介にとって、いくら可愛くても、新しい世界を見せてくれるきっかけになったといっても、そして色々手間をかけさせられても、所詮妹は妹、恋人にはなり得ないのではないか。ラストシーンに「数日後」と書かれていたその数日間が次巻以降のカギではないかと推測しています。

 ただ…
 「俺妹」に恋愛要素が色濃く出てしまうと、それはそれでちょっとした戸惑いと言いますか違和感を覚えてしまいます。桐乃が露骨なほどツンデレ風にサインを送ってくるところなんかは、却って痛々しくてあまり見たくないのです。
 正直「普通のラブコメ」展開を期待して読んでいたわけではないので、そっち系に突っ走られると、これまでの「俺妹」の良さが無くなってしまうような気がします。

 それにしても…
 黒猫派の私としては、白猫化した黒猫とかラストシーンにグッときました。彼女には、告白シーンの死亡フラグ的な匂いに負けず、京介とラブラブしてほしいなというのが正直な感想です。

 評価ですか。
 面白かったので余裕の★5つです。



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